ヤマカガシ男児にかみつく。強い毒性をもち命に関わることも・・・ [ニュース]
兵庫県伊丹市で、小学校5年生の男児が強い毒性を持つヤマカガシとみられるヘビにかまれました。男児は病院に搬送され一時意識不明でしたが、その後意識は回復しました。
ヤマカガシはエサとなるカエルが主食で山間部だけではなく、都心の河川敷や池や田んぼ、公園の茂みなどにも潜んでいます。ヤマカガシは私たちの身近にいる共存者なのです。
成体は体長100~140cm本州から九州の広い範囲に生息していて、色や模様は地域や個体によりそれぞれ違います。東日本では赤と黒の斑紋が特徴であり、近畿地方では全身がくすんだ緑色であったり、真っ黒であったり多様なため識別するには注意が必要です。判別するには首回りの一部が黄色いのでそこで見分ける事ができます。
臆病な性格で、余計な手出しをしなければ噛まれる心配はありません。長い間無毒と考えられていたので、毒ヘビと知らない人も多く、見かけても決して手を出さない事です。
頭は小さくスマートであるため、毒ヘビ特有な三角頭ではありません。また鋭い毒牙もありません。だから長い間、動物学者も毒ヘビだとは思いませんでした。ヤマカガシは毒牙を口腔の後方に有する毒ヘビなのです。
ヤマカガシの毒性はかなり強力で、ハブの10倍、マムシの3倍の強い毒性があります。ヤマカガシは日本一の毒性をもつ怖い毒ヘビです。
もし噛まれたら、その後の痛み腫れなどはほとんどないが、数秒以上噛まれたら毒が体内に入り込み重症化するといいます。数時間~1日後傷口からの出血が続いたり、頭痛や吐き気、悪寒などの症状がでます。重篤な場合は急性腎不全や脳内出血を引き起こし死に至るケースもあるので、かまれたら早急に医療機関を受診する事です。
ヤマカガシはカエルといっても、ヒキガエルを好んで捕食します。そして他のヘビと違ってお尻の方から飲み込みます。想像してみて下さい。ヒキガエルほどの大きなカエルを飲み込む姿を・・・ヤマカガシの口の中にヒキガエルの顔があるんですよ!気味が悪いですね。
威嚇する時は、背中の斑紋を見せて頭を持ち上げ、頸部、胸部を広げます。そっぽ向いているようですが、これがヤマカガシの威嚇の姿勢です。だから気を付けてください。向こうを向いているからといって逃げているのではありません。
こちらが何もしなければ、ヤマカガシも何もしません。逃げていきます。触らない捕まえないことです。
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2017-07-31 13:26
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