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大相撲気になる懸賞金一本の中身と歴史を紐解きます [相撲]

大相撲のファンなら「今日の取組」が気になりますよね?そして取組に際して懸賞旗が色鮮やかに土俵上を回りますよね。その日注目すべき大一番ともなれば、片手では持ちきれないほどの懸賞金が出る事があります。勝者、受け取るときも両手で・・・というのは最近よく見られる光景です。


では一体一本いくら入っているのでしょうか?


今回はそんな懸賞金が一体いくらなのか、また、そのお金にかかる税金など気になる仕組みを調べてみました。


懸賞金.jpg






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懸賞金はいくら?


「永谷園」「オロナミンC」「タマホーム」「森永キャラメル」などの懸賞旗が取組前にゾロゾロと出てきます。懸賞がかけられた取組にスポンサーの商品名が書かれた懸賞旗を呼出(よびだし)の人達がこれを持って土俵のまわりを1周します。当日配られる取組表にも印刷されています。


懸賞金の金額は1本62,000円だそうです。


しかし、この懸賞金税金とか手数料などいろいろ引かれるものがあり、懸賞金全てがもらえる事にはいかないようです。


★62,000円の内訳は・・・


・本人名義の積立金及び納税充当金で26,000円
・協会手数料、取組表掲載料・場内放送など5,300円
・力士本人に30,000円


実際懸賞袋に入っている金額は3万円という事になります。


懸賞金をかけるのは民間企業や後援団体などのようです。個人では申し込めないようです。


これまでの懸賞金の最高本数と最高額は


★平成27年1月白鵬―鶴竜戦
★同年9月鶴竜―照ノ富士戦


本数が61本、賞金にして183万円という額がありました。


懸賞金の多さから見たら朝青龍の1場所で290本というのが過去にありました。


 
懸賞金の受け取りかたの手刀(てがたな)


懸賞金のかかった取組に勝った場合、懸賞金を貰う時にする作法があります。行事が懸賞金を軍配に乗せて渡してくれますが、その貰う時片手で


※ 左[→]右[→]真ん中の順に手刀を切ります。


★左は神産巣日神(かみむすびのかみ)
★右は高御産巣日神(たかびむすびのかみ)
★真ん中が天御中主神(あめのみなかぬしのかみ)


五穀の守り神である三神に感謝の意を表す礼儀とされていて、正式には昭和41年から手刀を切るようになったそうです。それまでは手刀の作法がなかった時代、大関の名寄岩が「無作法で見た目にもよくない」ということで始まったらしいです。この時の手刀の意味は「心」だったようで、手刀の切り方も

 
※ 左[→]真ん中[→]右と「心」の字の順番に沿って切っていたそうです。



懸賞金の条件


懸賞金を出す条件として、民間企業や後援団体ですが、62,000円の懸賞金を1日1本、1場所15本以上となっています。つまり1回出そうと思うのなら、最低でも1日1本は出さなければならないことになります。
金額にすると93万円は必要となります。


懸賞金1.jpg




懸賞金の歴史


実に懸賞金の歴史はかなり古く、平安時代までさかのぼります。相撲の節(すまいのせち)と言われていた行事。諸国から集められた相撲人の相撲を天皇が宮中で観覧していたと言われています。この時代ではお金ではなく米や織物などが贈られていたそうです。


江戸~明治時代には、感動した相撲に対して、羽織や煙草入れを土俵に投げ入れるようになりました。この投げ入れを投げ纏頭(なげはな)と呼ばれ、投げ込まれた羽織や煙草入れに観客の名前が書いてあって、これを呼出が拾い、勝った力士に渡し、それを持ち主に届けその時に祝儀が貰えるというような仕組みになっていたようです。


今では大変な番狂わせがあった時に、土俵に座布団が投げ入れられるのはこの名残だと言われています。


※昭和30年頃から懸賞金制度となったようです。



あとがき


相撲の世界は規律もあり礼儀を重んじる独特な格闘技です。懸賞金は勝者にしか味わう事が出来ない賞金であり、喜びも並々ならぬものがあるでしょう。懸賞金の本数が多ければ多いほど人気に比例するものがあり、また、取組に対しての闘争心をもかきたてられるでしょう。


懸賞金は横綱の取組には当然多くかかります。横綱と戦って金星をあげた力士ともなれば当然大騒ぎになるでしょう。それが相撲を見る醍醐味でもあり、ましてや横綱に挑戦している力士が、自分が応援している力士で、横綱に勝ったのであればなおさら力がはいります。






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