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大相撲、関取が土俵を彩る化粧まわしのデザインが面白い [相撲]

大相撲でひと際目を引く化粧まわし、関取衆が土俵入りの用に締める彩り美しいまわしのことです。長さ8m、幅68㎝の長い博多織の布に豪華絢爛なる刺繍と馬簾(ばれん)のついた前掛けのような、長方形の形をしたものを化粧まわしと呼びます。


※横綱の土俵入りの時は太刀持ち、露払い役の力士分も含め、刺繍の模様が一体化した三つ揃えと呼ばれる3点セットで、横綱を中心に3枚の化粧まわしが1枚の絵になっています。


化粧まわし2.jpg
 






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稀勢の里関のラオウの化粧まわしはおもしろいですよね。「北斗の拳」がテーマで、ラオウは稀勢の里関、トキは露払い、ケンシロウは太刀持ちと北斗4兄弟のうち3兄弟が登場しています。(最強ですよね(笑))


最近のお相撲さんはキャラクターものの化粧まわしが多く、多くの相撲ファンを笑顔にしてくれます。


これら化粧まわしは協賛していただく所属部屋の後援会や地元の後援会、企業や出身校などの後援会からも贈られることが多く、昇進するに従い化粧まわしも増えていきます。


「タニマチ」が増えれば化粧まわしはなおさら増えます。


化粧まわしのデザインは贈答主が決める事が多いようですが、関取に親交がある有名人などにお願いすることもあるといいます。


木梨憲武さんが土佐ノ海関(現在の立川親方)に贈られた事もありました。高須クリニックの高須克弥さんは勢関に贈られています。出身校の後援会からは必ずと言っていいほど校章がデザインされているようだし、外国人力士には航空会社のマークや国旗がデザインされているようです。


化粧まわしは一般的に200万前後と言われています。高いものでは数千万するものもあります。


ではなぜそんなに価格にバラつきがあるのかと言ったら、デザインにもよりますが、織り込まれる刺繡の複雑な細やかさなどで価格が違ってきます。当然、華やかな彩りの化粧まわしは手間もかかる分、製作費がかかっているのです。


これまでに当時大関であった若乃花関の化粧まわしが高かったという事は有名な話ですよね。2千万円もの代物だったとか。京都の西陣織でできた日本国宝さんの手作りのもののようで、ここまでお値段が張るのは稀な事です。


しかし、この化粧まわしは、1995年のパリ・ウイーン巡業の際、パリ・ドゴール空港の倉庫が火事に遭い、力士の化粧まわしが全て焼けてしまうという事件がありました。残念ながら若乃花の化粧まわしもその中にあったので、今では見る事も出来ないのです。


明治時代になると宝石でキラキラする化粧まわしをして登場する力士まで出てきました。これには非難する声も続出し、その後終戦を迎えるまで慎み、故郷を思い出されるものや、力士の個性を魅了するものへと変化していきました。


様々な化粧まわしで花道を渡り、土俵上で一周して観客を沸かせます。個性と故郷を思う心、また、すばらしい伝統芸を感じさせます。


化粧まわし.jpg
 

まだ会場にいって見たことのない人、是非、生の取組を見に行ってみてください。そして化粧まわしにも注目してみて下さい。


生で観る相撲観戦は迫力があって、白熱した取組に目が離せないし、体がぶつかる音や息づかいが躍動感があって体に力が入りっぱなしです。テレビでは感じとれない、キリッとした空気が感じとれますよ!






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