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恐ろしい!「人食いバクテリア」感染患者数が過去最多に!手足の切断もあり得る病 [健康]

「劇場型溶血性連鎖球菌感染症」またの名を「人食いバクテリア」と言います。ある日突然手足の筋肉がみるみるうちに壊死をおこし、多臓器不全などで死に至る事もある、とても恐ろしい病です。今年の患者数は過去最高の493人(12/9現在)となりました。


人食いバクテリアは細菌が毒素を出し組織を液状化にし「壊死性筋膜炎」を引き起こします。その原因となる菌はA群溶血性連鎖球菌(溶連菌)のようです。


1987年にアメリカで最初に報告され、日本では1992年にはじめて報告されました。その後、毎年100人~200人の患者が出ています。


溶連菌は人の皮膚に普通に存在する常在菌で、年中いる一般的な菌です。知らないうちに感染していてそのうちに治ったという事も珍しくありません。


しかし、この常在菌が時に悪さをします。血液や筋肉に菌が入り込むと劇症型溶血性連鎖球菌感染症(人食いバクテリア」)となります。発症する人は免疫力が落ちている人です。どうして突然、劇症型になってしまうのかまだ解明されていません。


 人食いバクテリア.jpg






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■劇症型の症状とは
発熱や喉の痛み、腫れや体の痛みなど風邪の初期症状に似ています。この時点で誤った治療をしてしまうと命に関わる事が起きてしまうのです。

人食いバクテリアはその後数十時間で筋肉、内臓組織などが壊死させ、とても速いスピードで症状が広がります。通常は筋肉に細菌などいないものなのですが、筋肉に入り込んでしまうと筋膜を壊死させてしまいます。その速度はとても速く1時間に2~3センチずつ進んでいくというから恐ろしいですよね。

主に症状が出るのが手足です。激痛も伴い、赤く熱をもってから水ぶくれができ皮膚が黒く壊死してしまうまで1~2日ということもあります。細菌は血流と共に全身に広がり多臓器不全を起こします。そうして全身に広がった人食いバクテリアは、人の命を1~3日以内に奪ってしまう事もあるようです。死亡率は30%超とも言われます。
■感染経路は
感染経路が未だ解明されていませんが、飛沫感染や傷口からの感染が疑われているようです。手足の傷や、水虫にかかっているところ、やけどのような表面の傷だけではなく、捻挫など傷のない外傷からも発症する事があると言われています。
人食いバクテリア1.jpg
 
■治療が遅れると手足の切断も
溶連菌にとてもよく効くペニシリンを大量投与して、血液の濃度を保ちます。しかし、治療していても薬剤の効果が、菌の増殖を止められないほど、みるみるうちに広がっていった場合、切断してくい止めるしかありません。

海外では四肢を切断したという事例もあるようです。例えば足の指が感染してしまった場合、その患部の指ばかりではなくなってしまう可能性がありますが、感染した患部が手足だった場合、救命率が高いと言われています。お腹とかに感染してしまった場合は手術で切り離すことができないからです。

早い段階で早期判断、早期治療を行えば命にかかわるようなことはないのです。
■要注意!なこと
①とても我慢できない強い痛みがある
②赤みや腫れと共に高熱や重いだるさがある
③嘔吐や血尿、意識障害などがある
④患部が赤くなったあと水ぶくれができた
■予防するためには
はっきりとした予防方法がまだ見つかりませんが、うがいや手洗いなどの基本的な衛生管理をきちんとする事。食事をしっかり摂り、睡眠を充分にとる事が大事です。

また、糖尿病などの持病がある人は傷口が化膿したらすぐに病院を受診してください。進行が速い劇症型溶連菌感染症は、少しでも早く適切な処置を受ける事が救命率に繋がります。



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